2016年 06月 03日
冷たい寒気
『宮沢賢治 青い槍の葉』より
(雲がきれたかまた日がそそぐ土のスープと草の列黒くをどりはひるまの燈籠泥のコロイドその底に)
ここ数日、花巻は寒気の流入で天気がめまぐるしく変わっています。
田んぼでは日の光が行ったり来たり、夕方近くになると「チンダル現象」が見られたりと...
まぁ、ドラマチックな毎日です。
娘が私のブログの写真を見て (あ!天使のはしごだ)と言うもんだから、なんのこっちゃと思えば
写真の薄明光線のことを、今時はそんな風に言うのだとか! と言いますか、わたしが時代音痴なだけでしょう。
私が学生の頃は、「天国への階段」といったものですが...そう、あのレッドツェッペリンの名曲の...^^
又、賢治先生は「光のパイプオルガン」と表現してました。 さすが先生、ダントツのお洒落マンですねー!
時代により人によって色んな言い方があるのでしょうが、この現象の正体は何かと言いますと
光の散乱なそうです。 が、やはりある条件がなければ起きないようなので少々説明を!
光の散乱の仕方は自然界では三つほどあるようです
光の波長と、散乱を起こす粒子の半径がほぼ同じときに起こるのが「ミー散乱」と言うそうです
この天使のはしご?の場合がこの散乱に当たります その時の粒子の多くが雲粒なようですね。
あとの二つは面倒なので割愛します ^^;
気象に興味のある人は自分で調べてみてください。
いずれにしても、この天使のはしご?は宗教的な現象では無いので怖がらないでください (笑)
そしてこの薄明光線の名誉のために、あとチョットご説明させてもらうと
森や林の中でよく見られる、あの美しく柔らかい「木漏れ日」も実は同じ現象ですよ!
「天使のはしご」・・・・いい奴なのです。
そして、コロイドの一つなのです。
by warutorawa
| 2016-06-03 00:30
| 宮沢賢治の世界
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