並木道を行く(冬)



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雪と水とのまつしろな二相系をたもち
すきとほるつめたい雫にみちた
このつややかな松のえだから
わたくしのやさしいいもうとの
さいごのたべものをもらつていかう
わたしたちがいつしよにそだつてきたあひだ
みなれたちやわんのこの藍のもやうにも
もうけふおまえはわかれてしまふ
( Ora Orade Shitori egumo )

ー 永訣の朝 「宮沢賢治」ー


芥川賞受賞作品である「おら おらで ひとり いぐも」を読ませてもらった。
賢治作品の「永訣の朝」を読んだことがある人なら
きっとローマ字のフレーズに、もしや?と思った人も多いのではないでしょうか
私もその一人でした
きっと作者の(若竹千佐子)さんも同郷の詩人である宮沢賢治に影響を
うけていたのでしょうね
南部なまりは優しく響くのです。

余談ですが、ネイティブな南部弁では「おら おらで しとり えぃぐぅも」となりますが・・・(笑)





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Commented by marucox0326 at 2018-01-25 14:29
こんにちわ。

ああ、本当にこの詩からは静かな悲しみが立ち上ってきますね。

作者の若竹さんの受賞前のドキュメンタリーみたいなTV番組を見ましたが
切なくて・・・・本当に受賞おめでとうございますと言いたいです。
しかも直木賞は「銀河鉄道の父」・・・・どちらも読みたいと思っています。
Commented by e-mihi0216 at 2018-01-25 15:33
こんにちは!

なるほどの発生ですね!

関西以西の人には 分かりにくい方言は

ローマ字を ふり仮名に・・・だったら好いのかもと。

   目からウロコですね!
Commented by warutorawa at 2018-01-25 21:16
> marucox0326さん
こんばんわ。
「永訣の朝」は、賢治の詩の中でもとりわけ評価が高いですね。
冬に向かう北国のみぞれ模様が、とても切ない描写で描かれてます。
心の置き場のなさを、雨とも雪とも分からない空模様に描写させているのでしょうか?

Commented by warutorawa at 2018-01-25 21:23
> e-mihi0216さん
こんばんわ。
日本には地域独特の鉛があり、なかなかに難しいですね。
そして、その多くは風土に根差した表現でしょうからなおさらです。
標準語などは本来無かった言葉でしょうから。



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by warutorawa | 2018-01-25 00:30 | 静かな記憶 | Trackback | Comments(4)